握力の話
任天堂がWiiを売り出して大ヒットしていた10年以上前、株を買いました。
私ではなく、夫のお金で、ですけどね。
1単位、100株、きりのいいところで、600万円で買いました。
600万なんて大金ですが、その前に中国株で500万もうけて調子に乗っていたので、勢いで買ってしまった。
その頃、任天堂Wiiはバカ売れしていて絶好調。
配当は10万円もくれるし、株価はまもなく700万に。
しかしその時が絶頂でした。
すぐに株価は下落に転じ、後はもう、坂道を転げ落ちるがごとき転落。
リーマンショックはあるし、東日本大震災はあるし、とにかく民主党政権のときは絶望的で、確か株価が80万円くらいのときもあったと思います。
600万が80万に😱
夫には言えません。
いえ、株価300万円くらいのとき、一応売ろうかたずねたんですよ。
今ならマイナス300万で済む、って。
けれど、とりあえず配当金を自分のポケットマネーにしていた夫は、別に売らなくていいんじゃな〜い、と危機感薄く、私は、さいですか、一応言ったからね、と、そっとしておきました。
それから、あれよあれよの、80万。
80万のとき報告してたら、きっと夫は心臓発作を起こしていたと思います。
だから報告しませんでした。
時は巡って、2020年。
世界はコロナに襲われました。
人々は外出控えを余儀なくされ、巣ごもり需要なる言葉が出現、その需要に任天堂スイッチとあつまれ動物の森が、すっぽりとハマりました。
そして、なんということでしょう。
任天堂株が復活したのです。
握力の勝利。
いや、死んだ人最強説の補強かな?
10年以上の時空を超えて、やっと買値に戻った任天堂株。
今こそ売るとき、と私は思うのですが、夫はうんと言いません。
もうほんと、知りませんからね。